小川雄之税理士事務所

TAX de PAZZLE解答【2022年4月号】

TAX de PAZZLE、2022年4月号の解答です。

 ここに、白玉30個と黒玉25個が入ったカバンがあります。このカバンからランダムに玉を2個、取り出します。もし玉の色が同色なら、白い玉1個をカバンに入れ、もし玉の色が違ったら、黒い玉1個をカバンに入れます。これを繰り返します。一度取り出した2つの玉については、カバンの中には戻さないので、2個減って1個増えるを繰り返すことになります。
 さて、カバンの中に最後に残る玉が白色になる確率は何%でしょう?

 

 難しい確率の問題のように思いますが・・・、それぞれのパターンにおける白玉と黒玉の動きを見ていきましょう。

①取り出した玉が(白玉・白玉)だった場合

 白玉が2個減った上で、同色だったので白玉を1個入れます。つまり、トータル白玉が1個減るのみとなります。

②取り出した玉が(黒玉・黒玉)だった場合

 黒玉が2個減った上で、同色だったので白玉を1個入れます。つまり、黒玉が2個減って白玉が1個増えるということになります。

③取り出した玉が(白玉・黒玉)だった場合

 白玉・黒玉が1個ずつ減った上で、2つの色が異なるので黒玉を1個入れます。つまり、トータル白玉が1個減るのみとなります。

 この3つのパターンを見てわかるのは、黒玉が減るのは②のケースのみで、2個ずつ減っていくことになります。一方白玉は①③のケースで1個減り②のケースで1個増えるという動きになります。そこで、スタート時の玉の数に改めて注目すると、黒玉は25個です。つまり、奇数です。そこから、②のケースだった場合に2個ずつ減っていくので、最終的に黒玉は1個になり、0になることはありません。

 玉の残りが2個になった時点でその中身は必ず白玉と黒玉になり、最終的にその2つが取り出されることで黒玉が戻されることで、必ず最後の1個の玉は黒玉になります。

 つまり、最後の玉が白玉になる確率は0%です。